一年のうちで最初におとずれる年中行事、お正月のお話です。
お正月は昔からとても大切な年中行事として扱われており、
旧暦の日本では1月1日の元日に国民全ての人が、1歳年が増えることになっていたので
その日が国民全ての人のお誕生日的なもので、本当に特別な日であったのでしょうね。
お正月といえば、門松やしめ縄、鏡餅といった飾りがなされますが、
今回はその正月飾りの中でも「門松」について紹介したいと思います。
門松の由来は?
門松が飾られるようになった由来は平安時代までさかのぼります。
門松にはどうして松と竹が使われるようになったかというと、
それは、正月最初の「子(ね)の日」に、小さい松を根ごと引き抜き、
玄関に飾るという宮中行事の「小松引き」がそのルーツとされており、
松の名前が「祀る(まつる)」につながり、
一年中緑の葉がつく常緑樹であることから「永遠の命」を表すものとされていました。
竹についてですが、竹は生長が早く、すくすくと真っすぐに伸びることから、
生命力や長寿、繁栄を表すもの
とされており、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」言われていることから、
毎年元旦に新年の幸せをもたらすためにやってくる「年神様」の依代(よりしろ=神の宿る場所)
として使われるようになったそうです。
また、門松に使われる竹の本数は3本のものが多く、
これは安倍晴明で有名な陰陽道では、
奇数である3が2で割り切れないため縁起の良い数とされており、
それぞれの竹の長さも「7:5:3」の奇数をベースにした縁起の良い比率になっています。
(11月に紹介した七五三のムベの葉と似ています)
門松づくりに使われる植物は?
松や竹以外にも梅が有名ですが、これは厳しい冬を乗り越えて美しい花を咲かせる梅が、
強さや希望、そして新春の訪れを象徴する縁起物とされているためであり、
梅の香りには幸福をもたらす吉兆の意味も込められています。
梅の他にも、南天(ナンテン)や
葉牡丹(ハボタン)を用いた門松を多く見かけますが、
これは、南天が「難を転じる」、
葉牡丹は葉が何重にも重なっている様子から「吉事が重なる」
といった縁起が良いものであるとされています。
お正月飾りをつけるのは?
お正月飾りは、12月13日から12月28日までの間に飾り付けを行うのがよいとされており、
これは29日の日が「二重苦(にじゅうく)」であったり、
30日31日になると「一日飾り」といって神様をおろすかにしているとされていることからダメな日といわれています。
また飾っておく期間は「松の内(まつのうち)」と呼ばれ、地域によって差がありますが、
関東では1月7日、関西では1月15日までとされています。
上坂部西公園の門松
上坂部西公園で飾っている「門松」は、
2005年に結成以来、当公園において、園内作業の他、イベントや植物園ガイド、
樹名板の作成など多岐に渡り活躍していただいているボランティア団体の
「尼崎市都市緑化植物園グリーンヘルパー」の皆さんが
毎年丹精込めて作っていただいているものであります。
今年も素敵な門松を緑の相談所前に飾っています!
2026年のお正月も、上坂部西公園に来園される人は
もちろんのこと、全ての人に幸せをもたらすために訪れる
年神様を迎え入れてくれることでしょう。
幸多き一年になあれ!!


