今日は秋分の日。暑さが和らいで過ごしやすくなってきましたね。
芝生広場にもピクニックをする来園者さんや虫取り網をもった子どもたちの姿が戻ってきました。
酷暑だった8月、皆さんはどう過ごされましたか。
上坂部西公園では今年取り組んでいる「年中行事と植物」で「お盆と盆花」を紹介しました。
尼イモの精霊馬
お盆は中国の伝承や仏教に由来する盂蘭盆会(うらぼんえ)と、
日本古来のご先祖様に感謝し供養する習慣が合わさったとされています。
そして、盆棚やお墓に飾る花のことを「盆花(ぼんばな)」といいます。
ミソハギ
盆花は、その季節にその地域で咲く花を飾ることとされており、
盆の10日前後にご先祖様の霊の依代(ご先祖様の霊が帰ってくる際の目印や宿る場所のこと)とし、
花を野山から採ってくることを「盆花迎え(盆花取り、花迎え)」と呼ばれています。
盆花として代表的なものとしては、桔梗(ききょう)、女郎花(おみなえし)、禊萩(みそはぎ)、
百合(ゆり)、竜胆(りんどう)、千日紅(せんにちこう)、鶏頭(けいとう)などになりますが、
他にも故人様が好きだった花を選んでも問題はありません。
オミナエシ
この盆花の中でも、今回皆さんに特にご紹介したいのが「鬼灯(ほおずき)」です。
お盆にご先祖様や故人様の霊があの世から帰ってくる時に、
目印になる迎え火や盆提灯の灯りが必要になります。
こうしたことから、鬼灯(ほおずき)の赤くふっくらと膨らんだ形が、
盆提灯に見えることから、
ご先祖様や故人様の霊を導くものとして、盆花としてよく利用されるようになりました。
また、鬼灯(ほおずき)の中は空洞になっているので、ご先祖様や故人様の霊が宿る場所としても考えられています。
お盆といえば、昔は職場に住み込みで年季奉公をしていた人が
実家に帰ることができる貴重な機会でした。
大竹しのぶさん主演の映画である「ああ野麦峠」でも、
短いお盆休みの時に盆踊りを楽しく踊ったり、
ロマンスが生まれたりと、映画の名シーンとして扱われています。
お盆は現代においても、離れて暮らすことの多い家族や親族が、
集まって団らんをする貴重な機会であるとともに、結婚相手の故郷の異なる習慣にも親しみ、
それぞれの家族のあり方や、ルーツに想いを馳せる機会にもなっています。
来年のお盆は是非、ホオズキなどの盆花を飾って、ご先祖様や故人様をおもい、
家族の絆を深める機会としみてはいかかがでしょうか。


