世界中のグルメを作ってきた金子さんが、緑の相談所でもできる、かしわ餅レシピを考え準備してくれました。
生地を捏ねて、あんこを挟んで、かしわの葉でくるみます。
親子の共同作業も楽しそう。
葉は本物のカシワの木の葉です。
春に新しい芽が出るまで茶色く枯れても葉が落ちない、かしわの葉は子孫繁栄の縁起物とされています。
そして、かしわ餅作りだけでなく、生活の中で使われる葉の紹介や、端午の節句の行事植物のショウブについてもお話しました。
ショウブ(ショウブ科)はハナショウブ(アヤメ科)と違い華やかな花は咲かせませんが、
甘いようなでもすっきりとした香りが特徴で、この香りが目に見えぬ魔や邪悪をはね避け
軒下に吊るすなどし厄除けと無病息災を祈ったといわれています。
そういえば2月の節分の時は焼いた鰯の頭の匂いで鬼を払ったし、
香りは厄除けの重要なポイントなのでしょうね。
ショウブ湯はとっても気持ちがいいし、頭に巻いて「賢くなあれ!」とおまじないをしたり、
笛にして鳴らしてみたり、色々遊べるところも楽しい植物です。
参加してくれた皆さん、今日はご家族で「ショウブ湯」に浸かり、
手作りかしわ餅を食べながら楽しいひと時を過ごしてくれているととっても嬉しいです。
個人的に残念なのは練習ではピーピー鳴っていたショウブの笛が、本番で鳴らなかったことです。
江戸時代のこども達もこうやって遊んだりしたのかな。