尼崎市都市緑化植物園「緑の相談所だより」最新号のテーマはコーヒーノキです。
そちらに書ききれなかった、「収穫から自家製コーヒーを作るまで」をご紹介します。
温室のアラビカコーヒーノキは樹高4mぐらいの立派な木です。
去年の6月にたくさん花を咲かせてくれました。
果実は緑色から10カ月ほどかけて、赤色に変わっていきます。
4月。収穫です。
ツヤツヤに赤く熟したコーヒーの果実はコーヒーチェリーと呼ばれます。
コーヒーチェリーの中の種子がコーヒー豆になります。
種子を取り出します。ヌルヌルしています。
一晩水に付けておくと、ヌルヌルが落ちやすくなるそうです。
よく洗って乾かします
今回はドライフルーツメーカーで乾燥しました。
種子のまわりにはクリーム色をした内果皮がついているので、すりこぎで叩いて脱穀します
中の種子は緑がかっています。
次はいよいよ焙煎作業です!鍋にコーヒー豆を投入。
焦げやすい!弱火にして火から30cm離し、まんべんなく鍋をまわします。
4分程ではぜる音がしました。蓋つきの鍋の方がいいですね。
さらに10分鍋をまわし続けます。
コーヒー豆っぽい色になりました。こんな感じでいいのかな…?焙煎終了!
冷ましながら、ふるいで薄皮を取り除きます。
コーヒーの愛好家の方にお借りしたミルで
出来たてコーヒー豆を挽きます。
うん、いい香り!
あとはドリッパーで淹れるのみ。
2杯のコーヒーが出来上がりました。少しずつボランティアさんと分け合って飲んでみると
とっても美味しかった!
いつも温室で見ているコーヒーノキですが、今まで以上に感謝と愛情が湧き上がってきます!
これからイベントなどで皆さんと一緒にコーヒーが作れるといいな。
お家でコーヒーノキを育てて、飲むほどの収穫量は難しいかもしれませんが、
焙煎まで同じ要領で、炒ったコーヒー豆にチョコレートをコーティングして
スイーツにすると数粒の収穫から楽しますよ。